国土交通省が、
市街地再開発事業の初期段階から、
民間事業者が施工者のパートナーとして
事業の企画・提案・助言などに当たる
『事業協力者』制度について、
制度運用の実態・問題点を把握するため、
デベロッパー・自治体への聞き取り調査を行った。
事業協力者はこれまで、
経験・ノウハウが豊富なゼネコンが担うケースが多かったが、
同じゼネコンが再開発ビルの工事を受注することに対して
不透明だとの指摘がある一方で、
最近は事業協力者のゼネコンが工事受注を逃す例があり、
今後こうした事例が増えれば
ゼネコンが事業協力者から手を引き、
再開発の停滞を招きかねないとの懸念も出ている。
国交省は実態・課題を整理した上で、
制度の見直しが必要かどうかを検討する。
事業協力者は、
法令に基づく制度ではないものの、
使い勝手の良さから多くの市街地再開発事業で採用され、
再開発の初動期の事業推進を支えてきた。
建築物の企画・建設・運営などに関する
民間企業の豊富な経験・ノウハウを活用する仕組みで、
ゼネコンが再開発ビルの工事受注を前提に
事業協力者を担うケースが少なくない。
市街地再開発は国・自治体から多額の補助金が出るため、
再開発ビルの施工者は公平な競争入札で決めるのが原則。
従来は、
事業協力者のゼネコンが工事も落札し、
事業協力者として投じた資金を回収するのが一般的だったが、
計画にかかわった事業協力者が工事の受注側に回ることには、
透明性・公平性の観点から疑問の声も出ている。
一方、
最近は業界の競争激化などを背景にして、
事業協力者を担ったゼネコンが工事の受注を逃し、
負担した資金が回収不能になる例が出ており、
制度のあり方を疑問視する声もある。
工事受注の確実性が低下すれば、
事業協力者に加わるリスクは増大するため、
ゼネコンが事業協力者としての参画に二の足を踏み、
制度そのものが成り立たなくなるとの懸念も出ている。
国土交通省は今年に入ってから、
業界団体などを通じてデベロッパー・コンサルタントなど
各2〜3社に対してヒアリングを実施。
東京都などの自治体にも聞き取り調査を行い、
制度がどのように運用されているか、
どのような問題点があるのかなどを聞いた。
今後、
ヒアリング結果をまとめて問題点・課題を整理する作業に入る。
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